炎に照らされた部分は、FIRの照射を受けている部位を可視化していると言える。
視覚的・メディアにおける状況描写において、人間が焚き火で照らされている部分とそうでない部分の境界を描くことは、焚き火から得られる前面だけ熱くて背後は冷たい感覚、その境界にあるもやもやした感覚、飛んでくる灰やキャンプ臭などをひっくるめて感受させることを狙ったものだ。
しかし、現代の都市に住まう連中は炎に照らされる感覚を覚えているのか? というか炎に照らされた経験そのものがあるのか?
と10数年ぶりにドラム缶焚き火をスーパー・リアル・体験した俺は思うのであった。