近年のおばちゃんにみられるウグイス嬢発音は若者を模して高い声へ矯正しているのではなく、当の本人が若いころに流行った発声法をそのまま継続しているだけである。また、昔のアニメで女の子がキャハハッと笑っていたのはオタク向けの媚び笑いではなく、当時DCブランドに身を包んでアフター・ファイヴへ出陣したナウいOLギャルにおいて一般的な哄笑であった。
今後を予測するにあたり、相も変わらずカッコいいメヂアとして盲信されている音楽に置き代えると以下のような様相を呈す。ブルーカラーのテーマソングである演歌はイタロ・ハウスことユーロビート、独り善がりな分類で自称知的層の好むジャズはテクノやエレクトロニカ、オシャレの象徴だがそれを特徴づける背景は存在しないグループ・サウンズはユーロ・ポップへ推移し、そして音楽を表現手段とするアイドル・グループの支持層は未来永劫アイドル・グループを支持するものと考えられる。
また、現在レイヂオで音楽をかけている番組は全て後者へ移行することも提言したい。我々を待つのは『歌うヘッドライト』や『走れ歌謡曲』がコックピットのあなたへ向けてユーロビートを流し、午後8時のNHK・FMはテクノ三昧となる未来である。
あとビートルズローリング・ストーンズの層はどのあたりなんじゃろか。ビートルズ・ファンやローリング・ストーンズ・ファンは中学の英語教師が編み出した架空の生き物じゃないのか? あと知らん人のあつまる野鯖で遊んでいたら、未来のおばちゃんからウグイス嬢発音で敵情報告を受けたこともあるぞ?