Gears of Warおわたー。シュムプ・ゲームの射撃音に似たストレスにならないノイズを聴きつつ的をトレースして斃れろ斃れろと祈り、その作業に退屈したら新開発のなんとかリロードと銘打たれたゴルフ・スイングのミニゲームで暇をつぶすゲームであった。そしてスタイリッシュ・アクション・ゲームの定番である、あえて不自由な操作系を与えプレイヤーの意図通りにキャラクターを動かすこと自体を爽快感とする構造と合わせると、そのプッレイは流れ作業と同等、つまり組織のギアーとなった心境を味わえる。
ほんでその従事を終え、当初想像していたようなNo Jump Quakerに扮し即着弾武器に制限された平坦なマップでロケット・アリーナを遊ぶ行為に比しても長閑な雰囲気であることがわかった。カウンター・ストライク・ベータ6で名を轟かせたプレイヤーがクエイク・スリー・ロケット・アリーナにやってきてショットガンとマシンガンのみで足掻くような歯痒さすら偲ばせる。
また逆に、新開発のカヴァー・システムを駆使する休符の多いプレイならば、とスペース・ハルクのようなシューターの皮を被ったパズル・ゲームの様相も想像していた。主人公マーカス君のターミネーターに似た姿態はそれを補強するもので、心ときめきスキトキメキトキスを昂らせるに足ると思ふが左にあらず、もったいない。

それにしてもこいつで遊んでいた高校時代を経て、

Business Books:Untitled 3 Adams Scott

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の主人公からかかってきた国際電話を切り捨てたりする経験を積んだぶんヒアリング・能力は向上しているはずだが、ターミネータージーンスチーラーを殴り殺したときの声は相変わらず「だーいず れいんぼう」としか聴こえんぞ。直訳すれば虹色大豆だ。
それにしてもスペース・ハルクのようなタレット・ゲームのヴァリエーションでは自由都市ダンツィヒポーランド郵便局での攻防を思わせるBudapest Defendersが一番のお気に入りだ。あと自由都市ダンツィヒポーランド郵便局での攻防なるネーミングは日本語の言霊が有効に働いた例と言えるだろう。