『電脳コイル』はLain 2.0と呼ばれるのだろうか?

電脳世界を舞台にしたフィクションを設定するにあたり、チート全盛期のUltima Onlineにおける経験は大きなファクターになりうる。本来なら家を建てられない荒地を本で埋めて平面を出し違法建築を行う(不動産屋の収入源)とか、特定の処理から逃れるために通俗から外れたファッションを纏う(対ファイアー・ボール用布シャツ)とか、NPCの死体でデュープしたレア品をゲーム外オークションで売りさばく(マネー・ロンダリング)とか、トレード・ウィンドウにおける可視化の虚をついた詐欺(安物を組み合わせてレア品に見せかける)とか、リコール位置の箱ブロッキングをめぐる攻防(たった一つの小箱を壊すための大作戦)とか、(電脳世界を舞台にしたフィクションに欠かせない)不正行為に対するコミュニティの反応とか、電脳世界の奇妙な法則に対する挑戦として(未だに)第一級の戯画であるためだ。