部落格の見せ場と言えばやはり物欲の充足である。というわけでid:tmper:20060626で張った伏線の回収および物欲の充足エピソードの続きとしゃれこみたい。いわば上下篇のスペシャル・トピックである。
プロローグはある日のネット・サーフィンに端を発する。MAKOによるゆりえちゃんの口調で「やっぱりないかなあ」と意中の軍用自転車を再度検索すると、なんと過去に見送ったここで取り扱いを始めているではないの。こうなると民生用のカジュアルなヴァリエーションには見向きもせず購入してしまうのが正しい軍事・オタクの姿勢だ。ほんとはスイスのがほしかったんだけど、軍事費の逼迫とかね、兵站の安定性とかね、うん。
そして商品が到着、マイチャリンコなぞ乗るのは実に10年ぶりの偉業である。さらに、初めてマウンテン・バイクなるものを入手したこともあってスタンドもライトもキーロックもタイヤの空気もないことに唖然とした。この現象は初めてシンセサイザーを入手してスピーカーを繋がないと鍵盤を押しても音が出ないことやどこを探してもピアノの音がないことに唖然とする若者を連想させる。そりゃ僕だ。
当然、手持ちのアイテムにスタンドもライトもキーロックも空気入れもない状態であるため、市街地を巡行して各パーツのフラグを立ててまわるクエストに従事する羽目になった。このような戦場で必要のないパーツをデコレートする行為は士道不覚悟の譏りを免れないが、しょうがないじゃん官憲に捕まるし。で、街の自転車屋さんを探したところ見つけられたのは家族経営の店ばかり。この田舎め。スタンドつけるのに1時間かかるし、メーカーの4色刷りカタログで値段を確認してるし、レジの向こうで合計4250円だねと奥様が旦那様に確認すると旦那様は4500円で良いよと主張するし、せめて小声で言え。
なおイラクにおける最近の写真でこのチャリンコを全く見ないことは気になるが、空挺隊の登場する作戦は早期に終わったためと解釈したい。