部落格の見せ場と言えばやはり物欲の充足である。というわけで15年間愛用したSONY社製イア・フォーンのMDR-E741がちんばになったことを機に新たな伴侶へ乗り換えたエピソードの御開帳を行う。
雨の日も風の日もこいつのコーンの振動だけを味わいつづけ、トイレへ行くときも耳から外さずプラグを抜いてケーブルを首に巻きつけた状態で離席するような溺愛ぶりを示していたが、個別の性能や特徴よりも入手性を重視する方針を基に心機一転、このごろ流行のイア・フォーンを臆面もなく選びとってしまった。SENNHEISERのMX400、5年後も安定して手に入る可能性の高いことと安価であることを理由としている。
MDR-E741と比較すると、当然のように使い勝手の面だけでも劣っていると言わざるを得ない。ケーブルにグルーヴを入れてからまりを防ぐ工夫や、左右の分岐構造(Y字でなくh字に分岐しているのです!)、これに対応した非対称な左右ケーブルの長さやスリーヴ形状など、旧品は腹が立つほど気配りされていたことを痛感し、バブル期における日本製品の最高っぷりを改めて確認した思いだ。ちなみにSONYは大嫌いだ。
とりあえず不平は忘れ、MX400の音を言葉で表現すると溌剌の一言に尽きる。
『Mr.Vain』で鳴っているノコギリ波のアタックがくっきり聞こえる!
あぽかりぷてぃかはグゲゴゴゴからギッコギッコになってしまった!
同様に室内楽の醍醐味であるヴァイオリンの胴鳴りも聞こえなくなってしまった!
というわけで15年間のエイジング期間をおいてから再度評価したい。
あぽかりぷてぃかの消息を確認してみたら普通の楽曲を作るバンドになってしまっていた!
あとBattleField 2のM4におけるアイドル・アニメーションで、平手にした右手の指4本を一緒に曲げるアクションを行って神経ガス被曝の自己診断を行う風を演出しているのを見てほうとなったことをうろ覚えているため、これは正当な診断方法であるか否かを確たるものにしておく。