歯科はお客様の全人格を否定できる診療科として定評を得ている。ちょおーっと歯槽膿漏で歯がグラグラしたりとかエナメル質が灰色に見えるまで虫歯をほっといたりとかするだけで「佐藤さん、あなたダメだ」とくる。他の科でここまで言われることはない。
そこで、ためしに内科における同じような症状の患者を考えてみる。たとえば肥溜めなどの細菌叢に飛び込んだあと面倒から風呂に入らず放置して、感染症に罹り皮膚が変な色になったり腕がもげそうになっている患者が「せんせい、いたいです」と訴えているような、あーそりゃ否定したくもなるわ。