Call of Cthulhuきたー。DOOM3やF.E.A.R.やQuake4でそうだったように、部屋の蛍光灯を消してPC-155で爆音を鳴らしてカソード・レイ・チューブを100Hzで稼動させて一気に終わらせる態勢を整え臨む。が、『メタルギア2・ソリッドスネーク』で言うタワービルのような、堅固に武装してたっぷり弾薬持ってスニーキング向けのミッションを遊ぶような、そんな雰囲気の漂うところで飽きてしまったため一段落している。
が、飽きながらも久々におもしろゲームを遊んだ心持ちである。アルマちゃんは主題歌つきで出るわ、G-Manは出るわ、主観の拷問シーンは出るわ、インスマウス顔の連中はThiefで耳に馴染んだア゛イ゛ル゛フ゛ァ゛イ゛ン゛シ゛ュ゛ーの声にそっくりだわ、バールのようなものを正しく使うわ、しかし主人公のウォルターズ氏は物理のPh.Dを持っていないためバールのようなもののモーメントを制御できないので弱いわ、とおもしろいところ全部書いてしまったが、それにしても浅野忠信似なウォルターズ氏の弱虫っぷりは予想以上だ。
正気度を保つために恐怖から目をそむけつつ、ジャックは怖くないもん! と頑張らなければいけないことは発売前から喧伝されており想定の範疇であったけれども、高いところから下を見たら怖くて足踏み外して落ちるってどういうことよ。クラッときたら空を見上げて落ち着くのはリアルと言えばリアルなんだけど。
あと貧血になると錐体細胞が光感受性を失うのか、画面の彩度が落ちていくのはよかった。これは使う。それと、画面全体にオーヴァレイする汚しって今の流行りなのか? 空間周波数に粗密をつけて映像であることを意識させるのはHTFのフラッシュでも見られた技法だが、こーるおぶくちゅるーのやたらジメジメした質感と合わせると極めて効果的だ。
あと最新鋭の.45ACPを使った最新鋭のオート・ピストルであるコルト・ガヴァメントも登場する、のはいいが、弾倉を撃ち切ってもホールド・オープンしないことは注意である。おう、インスマウス顔のボンクラめ、はじいちゃるけえもう2歩進みんさいや、ほれ1歩じゃ、とったるわ! カチン は閉口する。風情はあるけど。
あときちがいモードで全画面ブラーを贅沢に使っているのは凄い。なんでこんなに気軽に使うんだ。同様のモードで描写される、壁を這い廻る虫のほうも埋め尽くすくらい贅沢に使ってくれるともっと良かった。
これ予定通り4年前に出てりゃなあとは思ったが、ギルマン・ハウスの螺旋階段をぐるぐる回って逃走できただけで大枚はたいた価値はあったと言える。あれはサーヴィス・シーンなんだから、もっと回らせるべきである。
ところで、螺旋階段だったっけ? いあいあはすたあで逃走に空路を使ったのはミスカトニック大の教授だった覚えはあるが、どうも自信を持てない。裏付けを取ろうにも我が文庫は実家である。