TEDで莫迦になっていく感覚を喋っていた人がいたが、個人的な体験を得たので書く。うわの空でも対応できることをしていたつもりで対応できなくなっている感覚がそれだ。
噛み砕いて言うと、最大起動プロセス数の上限が減り、ページアウトしたメモリ内容がそのまま/dev/nullへ消えていく流れである。つまりMachで言う外部ページャーがプロセスID不足で起動せず、memory_object_terminateが呼ばれてしまう感覚だ。
あと失われたメモリに対する執着はRustのキャラクターワイプに対する態度を下敷きに理解できる。必死こいて集めた物資が他人に容易に強奪されて消え、他人から強奪した物資で拠点を作り溜め込んでも容易にサーバーワイプで消える。それならばとキャラクターに属するアイテムレシピを知識として溜め込んでも容易にキャラクターワイプで消える。この学習性無力感により、喪失をダメージと考えなくなる。
あと本題だが、Rustは15年前のMMOゲームで得られた気違い感覚をよく偲ばせる。MMOゲーム自体はメイドインコリアのMMOゲームおよびFPSが登場した2004年の時点でジャンルとして死亡したところ、インディ・ゲームとしてこの感覚が復活するとは思わなかった。ただし、初期プレイヤーは共通してふるちんハゲであることが象徴であったところ、Valveの指導によってモザイク入りとなり、さらに最近のアップデートでずぼんを履いてしまった点において無様を晒したと言わざるを得ない。