衝動と勢いが美徳だった職場では大胆さが原始的なリーダーシップとなっており、向こう見ずな行動を起こす人間の下には何かしらのメカニズムによって水準以上の人間が集まるような仕組みであった。
ほんでまた、革靴と背広を装着し格好をつけて業務を推進すると同時に各所へのしわ寄せを予防するため十分なマージンをつけて創造を推進する職場では、エピソード記憶を仔細に想起できることが進歩的なリーダーシップとなっており、何かしらのメカニズムによって安定した業績を上げられる仕組みでできている。ホルモンが駑馬駑馬出ていた年若のみぎりに前者を経験していたらば後者のような職場はちょろいもんで、実際にちょろいのだが、なんだか生きていけない気がするぞ。
とモラトリアムに浸れるくらい暇であるのは、よいことである。という状況をよいと解釈する心持ち自体が、生きていけないと気を揉む理由なんであろう。