今将にソフトウェア・パッチを当てんとするハード屋よりも畏怖される、パッチ・ワイヤと半田鏝を握ったソフト屋が権勢を揮う現象は10年周期の流行を見せているようだ。主に俺を対象に。マイブーム!
第一は小学生の頃に児童館で実施された、子供向け電子工作入門でラジオを組み立てたものであった。第二は大学生の頃に回路理論演習で実施された、トランジスターで加算器を作ってクリスタル・オシレーターと7セグでインクリメント・カウンター表示器を作ってみよう! コーナーによるものだ。これでモキーッとなって半田鰻はお蔵入りしたが、それから10年を経た現在、再燃の兆しを見せはじめたのである。にしても第一次流行から20年の刻を経てさえ、黄色い海綿のついた鏝置き台は大人・ツールの象徴に見える。これと対比される子供・ツールはハイドレイテッド・ゾーキンだ。
あと半田のヤニが蒸発する匂いと、初めてマクドナルドにご巡幸あそばされてベーコン・マック・バーガーを喰らいシティ・ボーイを気取った感情は、第一次流行の頃に連想学習されたようだ。