ほんで、そういうクソガキの憤りさえかわゆく見える今日この頃である。とは自己愛であろうか。いや、
このかわゆさには充分に育った大人の発露する財力や権力や知力に対するコンプレックスと同等な味わいを感じる。与えられて当たり前だと思っているものを手に入れられない人間と、それを昇華させる感情に惹かれているのであろうか。
あと童の如き考えでは、怖いものなしという言葉の「怖いもの」は財力や権力や知力が自分より勝る人物であったが、充分に育った大人の如き考えでは、財力や権力や知力の劣る人物を「怖いもの」と定義できることを知った。そりゃ既得権の喪失に対する怖れか。