洋モノに目の向いているジャパニーズ・ギークと和モノに目の向いている職人は依然として融和しない。視野の広さを自認するジャパニーズ・ギークですら毛唐における異文化として和モノを見ている状況も相変わらずだ。開国派と尊王派間の互いに対する興味のなさはこんな状況であったろうか。
しかし観点を変えれば俺のような半端者にとっては、ジャパニーズ・ギークの抱く毛唐コンプレックスと職人の奇形的な車輪の再発明を対比してニヤニヤできるナイスな状況である。というわけで現状の政治的姿勢としては半端者をお勧めしたい。英語で言えばハイブリッドだ。日本語で言えば半端者だ。