ご家庭に仲間入り! とのイヴェントをもって迎えられた機器はレースを掛けられて祝福され、上に木彫りの熊やマトリョーシカなどを乗せられて装飾される。こうした祝福対象の代表格としてテレヴィや固定電話を挙げられるが、PCはどうだろうか。
と記憶を掘り返してみると、レースを掛けられて干支のセラミック・人形やキューピーさんをモニターの上に乗せたPCを拝見した経験がない。ここから推測するに、ご家庭における情報受信メディアとしてテレヴィや固定電話に劣る点があるとすれば、機器そのものに祝福無効フラグを立てる概念として存在するのであろう。パーソナル・コンピュータと銘打たれた時点で運命づけられた末路なのかもしれぬ。
しかし乍ら、用途の多くをパーソナル・ユースで占められたチリシ・ボックスに関してはレースを掛けられて祝福される反例も依然として存在する。いや、パーソナルじゃないか。僕はチリシ・ボックスをパーソナルなものだと思ってたりなんかしないよ!