オナニーとは元来パーソナルなものである。事を為す人間が素人である限りオナニー技巧を他人と比較することはなく、その熱狂は自らの世界の中で磨き上げられていく。ほんで、いざオナニーの枠を越えその技巧を他人と戦わせる舞台に立ったとき、手に馴染んだ熱狂を捨てるには覚悟が必要になる。ところがこの覚悟を持たない取り手は、受け手の亀頭へ自らのクリトリスと同じような触刺激を与えてしまうのだ。男性の亀頭は女性のクリトリスと形態形成的な類似を呈しつつも機能的に全く異なる器官であるため、女性の触覚を期した触刺激も鈍麻な亀頭の前に無為となる。ここで受け手は取り手の出方を触刺激のパタンとして観察しておき、頃合いをみてそのパタンを再現するかたちで返し技を実行に移すわけだ。こういうのってハウ・トゥー・セックス・本では基礎的な議論なのだろうか。図書館の雑書棚に並ばないし、読んだこともないし、買うつもりもないし、真相は闇の中である。知性の限界である。
天翔記で思い出したが、同時期に日電パソコン向けで登場した

銀河英雄伝説 4 EX

銀河英雄伝説 4 EX

のシステムに準ずる海外製戦略・シミュレーション・ゲームを未だ見ない。戦略といえば史実を題材にとる海外製・ゲーム文化を考えると、北米では銀英伝のような内ゲバに適した卑怯者の歴史を記録しないし、欧州では組織毎にシステムが違いすぎてゲームとして成り立たないことが原因のように思える。きちんと描写さえすれば、エース・パイロット上がりの佐官が終戦後南米へ逃げて叛旗を翻すシステムとか、猪武者に扮してナハト・デア・ランゲン・メッサーに先んじ芸術的画家を追放するシステムとか、冷戦とか、近年でもネタは転がっていると思うのだが、やっぱシャレにならんのかな。もう内ゲバならMMO・ゲームに移行しろということかな。ああ! わしを誘惑するな。