体育会系に代表されるお頭脳のちょっとお弱い人々の行う挨拶には語頭の数文字を略して発声する傾向がみられる。よーざいあす、ちわーす、ばんわーす等として表出するサウンドを指しており、これらは通り掛かりの挨拶において頻出する。
改めて考えてみると不自然な省略であることからこれに着目して社会的・組織的な解析を施したところ、彼らは挨拶対象がそれと認識できないうちから発声を始めていることをアッピールし、自らの礼儀正しさを暗黙のうちに押し付けているのではないかとの説に至った。とても日本人らしい性質であり、真夏日に信号待ちをするとき建物の日陰まで後退したポジションで涼をとる行為と同等の狡っからさを如実に示すものだろう。
同じ挨拶でも真っ向から挨拶を行う場合、例えば体育会系極まる柔道部の乱取り挨拶における、おしゃーす、あしたー、で語頭の省略はみられない。同じくお頭脳のお弱い人々でも引っ込みのつかないシチュエーションでは語頭を省略していないのだ。もちろん、この考察はお頭脳のお弱い俺による経験を基にしている。
コントロールとして日本国外の体育会系挨拶も参照したいところだが、ジョックス・コネクションに欠けるためサンプル待ちである。