DEFCONきたー。

バランス・オブ・パワー』のエピローグであり、『19XX』の最終面であり、『北斗の拳』のプロローグとなる情況を模した核ゲームである。なお、『19XX』はバッド・エンディングでもグッド・エンディングでもどちらでも可だ。
プレイのイメージは

を模したもので、と書いたら思い出したが、いつもを混同してしまう。の冒頭がのような話だったためと理由付けしているけれども、どうでもいい。あと
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と混同しがちだ。これら二種のセットについては区別をつけられるんだがなあ。
ほんで本編のファースト・インプレッションは、うまいことデフォルメしてあるなあといったものである。世界中が戦略核爆撃機ICBMSLBM保有する時代背景、およびオーストラリアが非核三原則でパックス・オーストラリアーナになっていることに目を瞑れば、もうルールとバランスは核戦争RTSの完成形として見られる出来栄えだ。これは既存のRTSとしてのバランスよりも心理的な駆け引きに負う点が大きいのかもしれない。全世界が同盟した状態で開始するディプロマシー・モードで、タクティカル・ミサイル・デフェンスを張り終えて勢力均衡を崩す瞬間が一番面白いし。しかしながら、この刹那を迎えた後に発射されるSAMがピュア・パーシュート・コースを辿って追尾するのは興醒めである。あと爆発をアルファ合成しているところも興醒めである。グレアを加算合成して白一色に輝くのが良いんじゃないか。
それ以上に気になるのは、近年のパラドックス・ゲームの成功に伴いぼこぼこと出てきた全世界RTSと同様の問題、つまり世界はひとつ、マップがひとつしかない問題だ。DEFCONは1試合あたり1時間以内で世界が滅ぶゲームであるため、他のゲームと比較すると単位時間あたりの世界征服回数が格段に多い。これまでのRTSにとってマップの数は賞味期限と直結していたことを考えると、地球上の地形が一種類しかない点はプレイヤー数維持の面でハンディキャップとなることであろ。さて最終戦争のリプレイ・ヴァリューはいかがなものであるか、今後の展開を見守りたいところだ。
あでも単純にパッチで新たな世界を配布すれば済む問題ではある。しかし「インド洋の対潜哨戒はまかせた!」とか言われて面白がるわけで、これがMr.Putinとかのハンドルをもつプレイヤーの発言なら益々乙なわけだ。てかなんでその名前で西ヨーロッパを担当してるんだよ。