刹那で破棄されるメディアの代表格である大気の密度変化を用いたコミュニケーション、つまり口先だけならいくらでも思いつきで好きなことを言って良いが、記録に残るメディアを通したコミュニケーションに際しては細心の注意を払わねばならない。これはHUMINTの鉄則である。
卑近な例に当てはめると、御偉方とともに写真に収まるシチュエーションを挙げられる。会長と社長がさわやかな笑みとともにschönとした姿勢で写っている三軒隣りで、工場の人と二人でいかがわしい笑みとともにscheißlangweiligとした姿勢で写ってはならないということだ。つまり写ってしまったということだ。
でも昔からそうなんだよなあ。葬式の写真に使えるものが一枚もない生き様を貫き通していると言えばかっこいい。